かつらについて

当店のかつらについて

当店がご用意している「かつら」についてのあれこれを記しています。

半かつらと全かつら

本物の舞妓さんは全て自分の髪の毛で結っていて、かつらを使用している舞妓さんは京都にはおりません。
そこで京都葵がご用意しているかつらは、半かつらです。
半かつらとは、お客様の前髪とサイドの髪の毛を、かつらの毛に巻き込んでセットするかつらです。お客様の髪の毛を使いますので、自分の毛で結ったように見せることができるのです。

ショートカットの方でも、耳の横の髪の毛3~4センチほどあれば可能です。前髪の長さも、5センチくらいあれば、大体の方は付ける事ができます。ベリーショートの方は、全かつらのご用意がありますのでご安心ください。

全かつらというのは、一例ですと花嫁さんが和装でかぶる際のかつらがございます。ご自身の髪の毛はすべてネットで抑え込み、おでこも耳のところも全てがかつらであるものが全かつらになります。 別名では、ネットかつらとも言います。

地毛で結っている舞妓さんは、髪の毛の生え際の産毛は約1センチ位白塗りをしないようにしています。
髪の毛が生えているぎりぎりまで塗ってしまうと、髪について白くなってしまいます。
ですからお顔の周りの生え際1センチ位は、少しグラデーションがかかるように白がだんだん薄くなるようにしています。

全かつらは、白く塗っている肌にかつらを被せてしまうので、本物の舞妓さんのように塗り残してうぶ毛が見えるなどの細かいところを忠実には再現できません。
自分の毛で結った本物の舞妓さんにより近づけるのは、お客様ご自身の髪の毛を使ってかつらと馴染ませることができる半かつらがお勧めです。半かつらで舞妓体験をご希望される方が多く人気がございます。

また京都葵ではかつらの衛生面を考えて、定期的に結っている髪の毛を1度ほどいてから全部洗い、結い直しをしております。

半かつらでヘアセットするときに使う整髪料は、鬢付け油です。お相撲の力士さんも髷を結う時に使われます。
成分としては、木蝋や菜種油、椿油など自然なものから作られた油です。木蝋というのは、櫨という木から取れる蝋成分です。油と蝋成分が練り合わさったものが鬢付け油といわれるものです。蝋成分が混ざっているので、短い髪の毛をでも、固めて上げていくことが可能で、 洋髪のセットで使用するハードワックスよりもっと強力です。

前髪とサイドの鬢付け油がついた部分は、スタッフが洗います。首や背中も白い粉を塗っておりますので、そちらの拭き取りもスタッフが行っております。
終わった後に特別なケアが必要というわけでもなく、体験が終わりましたら、気軽に落としてすぐにお帰り支度ができます。

付け方

付けるための時間は5分もかかりません。

  1. 髪の毛をまとめるネットに髪の毛を全て入れます。
  2. 髪の毛が邪魔にならない状態になったら、お化粧をさせて頂きます。
  3. 前髪と耳の横のサイドの髪の毛から、使う髪の毛を引き出して行きます。
  4. その髪の毛に鬢付け油を付けて、かつらを被ります。
  5. 垂れ下がっていた前髪をかつらのほうに上げて、くしで撫で付けながらくっつけていきます。
  6. 完成
かつらの付け方

手順4で使用する鬢付け油は、かたねりの油です。木蝋や菜種油の香料を練って作る固油のことを鬢付け油といい、純植物性の物です。その鬢付け油は半かつらの人毛にも使用されていますのでセットする時に同じ質感になって綺麗に付きます。昔、女性が髪を結って上げていた時代に使用していた整髪料は、全て鬢付け油でした。

当店でご用意しているかつらのサイズは、大きいものから小さいものまで多数のサイズを取り揃えております。お客様の頭のサイズに合わせてかつらは付けさせていただいております。毎日お客様の頭を触ることで、大体のサイズの感覚は把握しております。

馴染ませる工夫

髪の毛をカラーリングされている方は、半かつらの色とは異なるので髪用のファンデーションで黒く染めて、半かつらと色の度合いを同じくらいにしてセットしております。
茶色の髪の毛のままだと、半かつらの黒い髪の毛と合わずに不自然になってしまうためです。

髪用のファンデーションはオプションではなく、無料でご提供させて頂いております。
このファンデーションは洗い流せばすぐに落ちるようになっていますが、使用する際には必ずご相談させて頂いております。

舞妓さんの髪型

髪型にもいろいろあり、その中の1つが「割れしのぶ」です。

この「割れしのぶ」というのは舞妓さんの中でも若い年齢の方がする結い方です。
舞妓さんになってから約2年位までが「割れしのぶ」を結います。
「見世出し※」から約2年は「割れしのぶ」を結っています。
年若な舞妓さんの髪型で、赤い鹿の子(髷の飾り)が前後に見えてくるので、幼い感じの可愛らしい結い方であると言われています。

そこから3年、4年くらい経つと今度は「おふく」という髪型に変わります。キャリアによって、髪型の後ろの部分が少し変わります。

割れしのぶとおふくが舞妓の平常時の髪型です。これ以外にお正月には「奴島田」、祇園祭では「勝山」など行事によってそれぞれの髪型があります。

「先笄」という髪型は、舞妓を卒業し芸妓になる直前に結う髪型です。
これは江戸時代後期に上方を中心に若い既婚女性によく結われてきた髷です。成人を意味する髷として結われてきた髪型でもあります。

当店でご用意しているのは、年若の舞妓さんが結っている「割れしのぶ」です。

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※舞妓さんがデビューすることを、「見世出し」といいます。修行は半年から一年位です。その間は、髪の毛は結いません。その後、踊りや所作や言葉遣いなどを約10ヶ月かけて出来るようにします。そこから髪の毛を結ってお化粧をきちんとし、着物を着てお座敷に出るようになります。
そのデビューの事を「見世出し」といいます。