舞妓さんの着物について

京都の伝統文化の象徴であり、美しい日本を代表する存在の一つである舞妓の世界。
そんな美しい舞妓姿を体験し美意識を感じていただけるため、京都葵は本物にこだわったおもてなしをご提案いたします。

舞妓さんの着物は100%シルクである正絹(しょうけん)と呼ばれる素材の生地で仕立てられています。
これは季節によって変わるものではなく、夏物冬物問わず正絹です。
京都葵でも正絹のものをご用意しております。

着物の仕立てについて

京都葵では、袷(あわせ)という冬物の10月から5月まで着ることができる着物を使用しています。
袷というのは、裏地も付けて仕立ててある着物です。袷の着物は裏を返すと背中に当たる上の方に白い胴裏(どううら)と、袖と裾のところに色のついた八掛(はっかけ)という裏地を縫い合わせて仕立てられています。

胴裏は保温性、八掛というのは、裏地を表に折り返して、表から少し見えるように仕立てた部分のことで、表地の端の傷みや汚れを防ぐ役割を果たします。

また、舞妓さんや芸妓さんの袷の着物の特徴として袘(ふき)というのが袖口と、裾のところに入ります。
袘(ふき)とは、着物の袷の裏地を、少しだけ表地に被せて仕立てた部分に綿を入れたものです。袘に綿を入れて重みや厚みのボリュームを持たせることで、裾がばたつかないという実用面のほかに、ふっくらとした柔らかな美しいラインになり、裾の広がりをきれいに出すことがでるのです。

ふき綿仕立ての着物は、着物の豪華さ、重厚さがひきたつので、武士や裕福な商家の妻子に好まれていました。
それが庶民にも広まり、明治、大正、昭和初期には一般的なものとなりましたが、現代では、花嫁衣裳、舞妓さんや芸妓さんの独特のものとなります。

もちろん着物にも季節によって薄手のものや厚手のものがあります。夏物の着物として薄い絽(ろ)や紗(しゃ)があります。これは単衣(ひとえ)といって裏地をつけず一枚で仕立ててあるため、袘はつけられません。

撮影のことを考えると夏物より、豪華さ重厚さが引き立つ冬物の着物のほうがよいと思います。

着物の仕入れについて

京都葵では呉服屋さんから着物を仕入れていますが、すでに縫い上がっているものではなく、反物の状態で買い付けをします。

そして、それを信頼している京都の仕立て屋さんに頼んで、職人さんが着物に仕立ててくれるのです。舞妓さんの着物は特殊な着物の仕立て方になるので、綿を袖口や裾に入れるといったことは、慣れている職人さんでないとなかなか難しいようです。

また仕入れる着物も、本物の舞妓さんが着ているものに忠実であろうと心がけております。
本物の舞妓さんは派手なものよりも、昔からある古典柄を着ていることが多いため、なるべく昔からある柄のものを選ぶようにしていますが、お客様の多種多様なお好みに応えるべく、当店ではモダン柄や現代調の柄も取り揃えております。

着物選びについて

ご用意している着物の中から、色やデザインを羽織り比べてお好みのものを選んでいただいております。
人気の色としてはやはり女性が好きなピンクが1番ですが、成人式のときなどで1度着られたことがある色よりも、雰囲気の違う色を選ばれる方も多いです。

ファンデーションでメイクをして洋服を着る場合には、自分の顔色に合った色を選ばれることと思います。それに対して舞妓さんの着物のときは、真っ白のお顔に、赤いアイライナーを入れて、口紅は真っ赤というメイクとなります。
よって顔色は皆様同じとなりますので、お客様の肌の色を気にして色を選ぶことはあまりありません。普段は苦手としている色や似合わないと思っている色を試しに羽織ってみると、意外と似合っていると喜ばれる方もいらっしゃいます。

着物選びについて

また、仕上げたい雰囲気で選ばれる方もいらっしゃいます。
舞妓さんというのは16歳から20歳くらいの方がしている職業です。新人の若い舞妓さんに仕上げたいのであれば柄も大きめで派手なもの、先輩の舞妓さんや少し年上のお姉さん風にしたいのであればそれにあわせた柄や色味などをスタッフからも色々とご提案させていただきます。

着物の柄も、桜、梅、紅葉などの季節が感じられるデザインがございます。中には全て桜や全て紅葉といった季節が限定されているデザインもあります。
しかし大体の着物は季節をまたぐように何種類かの花が書いてあったり、草木柄になっていたりするので、それほど季節にしばられたものではないとお考えください。

まずは色々見て羽織っていただいて、気に入った1枚をお選びいただけたらと思いますし、もちろん色々とご相談事にはお答えさせていただき、サポートさせていただきます。

帯選びについて

京都の舞妓さんの帯は「だらり」という、長く垂れ下がった結び方をしています。

その起源は歌舞伎から来ていると言われていて、帯はふくらはぎの真ん中あたりまで垂れていて、歩くとゆらゆらと揺れ、後ろ姿で帯の柄もしっかりと見せることができます。もちろん舞妓さん体験をしていただくお客様には、「だらり」の帯を お楽しみいただけます。

当店では背中でしっかり結ぶものは、7mくらいの長さがある「丸帯」というものを使いますが、もっと簡単に体験したい方にはつけ帯になっているものもご用意しております。

帯は20本前後の中からお選びいただけます。帯にはデザインとして花が入っているものが多いです。

帯選びについて

その他にも、昔からの基本的な柄である立涌(たてわく)や亀甲(きっこう)など色々とご用意しております。
お好みの装いをお楽しみください。